2021年9月6日掲載
McCoy Tyner         Live At Newport
impulse!原盤          1963年7月録音

 1963年のニューポート・ジャズ祭、マッコイ・タイナーはコルトレーン・バンドの一員として7月7日の日曜日に出演しました。そしてその2日目の5日の金曜日に、マッコイ・タイナー・クインテットとしても演奏を行いました。場所は両日共にフリーボディ・パーク、この5日のメンバーはClark Terry(tp), Charlie Mariano (as), Bob Cranshaw(b), そして Mickey Roker(d) でした。

 クインテットで3曲、ピアノ・トリオで2曲を披露しました。

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 しっとりと「My Funny Valentine」も良いのですが、真夏のジャズ祭には賑やかに陽気にの演奏がメンバーとお客さんが一体となるのでしょう。リズムに揺れながらピアノ・トリオで「All Of You」、お馴染みのノリノリ・ナンバー「Woody 'N' You」などが聴き所のアルバムでしょう。特に「Woody 'N' You」では、最初は管楽器の二人とリズム人の息が合わないのですが、演奏が進むにつれ熱気のクインテットになっていきます。ジャズ祭というのは即席での組み合わせでの演奏というのがつきものです。まさに即席でのこのクインテットでの演奏の醍醐味を、「Woody 'N' You」に感じました。