2016年2月9日掲載
Fred Kaz     Eastern Exposure
Atlantic原盤    1960年3月録音

 スペルがKatzというジャズマンがいますが、こちらはピアニストでスペルがKazであります。この方は「新・世界ジャズ人名辞典」に掲載されていませんので、廉価盤解説から引用して簡単に紹介します。 
 1933年にシカゴで生まれた彼は、16歳の時にジャズに目覚め、シカゴでクラブのハウス・ピアニストをしている時に見出され、本作品の録音機会を得たとのことです。 
 「ピアノ・トリオ1600」には彼のこの作品が掲載されており、そこでは「イスラム文化やトルコに興味を持ち、行ったことがない中東の風景を想像して音にしたのが、このアルバム。録音時25歳だった」と紹介されています。そんな作品を聴いてみます。

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 帯に書かれている「強烈なタッチによって生み出されるエキゾチック・サウンド」との表現が、実に的を得ている作品です。兎に角パーカッシブなピアノが本当に気持ち良く響いています。