2016年12月1日掲載
Cedar Walton    Spectrum
Prestige原盤          1968年5月録音

 シダ―・ウォルトンのリーダー作品と聞かれたら、多くのジャズ・ファンが困ってしまうのでは。誰もが知っているピアニストである彼ですが、多くはサイドマンとしての、端正な彼の演奏なのでしょう。 

 今日取り上げるのは、彼の2枚目にリーダー作品であります。ブルー・ミッチェル,クリフォード・ジョーダン,リチャード・デイビス,そしてジャック・ディジョネットという、錚々たる顔ぶれでの録音です。作曲家・編曲家としても、シダ―が力を入れた作品とのことです。

jtdphoto20161201

 シダ―作の3曲が、この作品の主として用意されたものでしょう。アレンジにおけるシダ―の意気込みが伝わりますが、2管の、ミッチェルとジョーダンという名手二人の良さが引き出されていないように感じました。