2016年12月7日掲載
Harold Land       West Coast Blues!
Jazzland原盤        1960年5月録音

 テナー・サックス奏者のハロルド・ランドと言えば、やはりローチ&ブラウン・クィンテットでの演奏となるのでしょう。確かに彼の輝いた時期ですが、長い彼のキャリアの中のほんの1年のことであります。 

 それ以外でも彼は西海岸で演奏を続けておいり、15枚ほどのリーダー作を発表しております。この「今日の1枚」でそんな作品を取上げるのは3枚目となりますが、本作品はジャケに書かれた参加ミュージュシャンを見ただけで、ジャズ・ファンならば食い付くものでしょう。 ウエス・モンゴメリー,ジョン・ゴードン,バリー・ハリス,サム・ジョーンズ,そしてルイ・ヘイズとの吹き込みです。

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 ランドとゴードンが奏でるメロディが、心にすっと入ってくる1枚です。ランド作のマイナー曲「Ursula」がそんな魅力を満喫できる演奏です。他のメンバーも出しゃばらずに、しかししっかりと自己主張しております。

 名盤集で登場する作品ではないけれど、愛聴盤にしている方は多いはず。私もそんな一人です。