2016年3月8日掲載
Warne Marsh
Atlantic原盤    1957年12月録音

 このコーナーでは、今日の主役ウォーン・マーシュは馴染み薄いお方です。ジャズ聴き始めの時から高名な方だと存じてましたが、このコーナーでは晩年の作品を2000年12月21日に取上げただけです。彼の全盛時代は、東海岸で自己のグループを率いて活動していた1950年代ということになるのでしょう。 今日取り上げる作品はそんな時代のものですが、参加メンバーは彼にはあまり似合わない方々です。ポール・チェンバース,フィリー・ジョー・ジョーンズ,ジョーンズの代役でポール・モチアンと言った具合です。ピアノは彼に相応しいロニー・ボールとなっております。

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 チェンバースのベースが耳に残ります。力強いベースを得て、マーシュは恥じらいながら骨太演奏に挑んでいる感じがします。そんな演奏の中で、リラックス感のあるエリントン作の「Just Squeeze Me」が気に入りました。