2016年1月11日掲載
Ester Phillips       Confessin' The Blues
Atlantic原盤         1966年録音

 歌手のエスター・フィリップスさんの経歴を、「新・世界ジャズ人名辞典」から簡単に紹介します。

 1935年にテキサスに生まれた彼女は、13歳の時にLAで開かれたアマチュア・コンテストで優勝し、芸歴をスタートさせませた。1953年には所属していた楽団が解散し、それ機会に独立しましたが、体調を崩し、静養しておりました。1958年に再び活動を再開し、1962年に「リリース・ミー」を大ヒットさせ、1965年にはTVでビートルズと共演しました。この時から1970年までアトランティック・レーベルで活動しておりました。その後の1975年にダイナ・ワシントンで有名な「What A Difference A Day Makes」をディスコ調で歌い、大ヒットを飛ばしました。

 この大ヒットを彼女がかつて所属していたアトランティックがほっておかず、彼女が1966年にソニ・クラ入りビッグバンドで録音してお蔵入りになった7曲と、このレーベルへの最後の作品となったライブ盤でのお蔵入り4曲で作った作品が、今日取り上げるものです。

jtdphoto20160111

 キンキンと耳に着く歌声が受け付けられず、楽しめずに終わった作品です。そんなに声を張り上げなくてもいいのになと、効いている間、感じてました。どちらかと言えばライブの方が良く、さらには彼女のR&Bやカントリーなどでも活動していたという経歴からすると、ライブ会場の雰囲気で歌い分けられる方なのか、思った次第です。