2009年4月26日掲載
Wolfgang Dauner       Klavier Feur
CBS原盤                      1967年3月録音

 ドイツのピアニストのヴォルフガング・ダウナーに関しては、今までに2枚取り上げています。共にMPSからの発売で、1969年録音盤1970年録音盤であります。片方でけなして、片方で褒めたりしております。

 先日取り上げた「ヨギ・ジャズ」での彼の前衛っぽいピアノが気に入っておりました。Eberhard Weber(b),Pierre Favre(d)と吹き込まれた本作品では、どんなダウナーの演奏が聴けるのでしょうか。

20090426

 録音の素晴らしさが光るピアノ・トリオ作品です。各楽器の重たい響きによって、録音スタジオの緊張感が伝わって来ます。しかし演奏は、ビートルズを中心にしたポップス曲。この対比が面白い作品です。この手のポップス集の中では、群を抜く存在でしょう。気軽に楽しめながら、重量感を感じる作品です。