2016年2月7日掲載
Chico Hamilton      Gongs East!
Warner Bross原盤  1958年12月録音

 チコ・ハミルトンのドルフィー入り作品、このコーナーで4作目の紹介となります。タイトル名は東洋の銅鑼のことを指しており、ジャケ写にある通りです。このタイトル名のチコ作の曲が3曲目に用意してあり、これがこの作品の目玉なのでしょうか。東洋カラーを無理やりだした演奏になってなければ良いのですがね。

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 冒頭の銅鑼の響きの景気づけの後に、ミディアム・テンポのブルースの中で、ドルフィーのバスクラが軽い風の用に吹き流れ、チェロとギターの好演がそれに加わります。これがこの作品の持ち味と言えるでしょう。作品と対峙して聴くのではなく、気軽に楽しもうとすると、先に述べたこの作品の魅力が心に入ってきます。白眉はスロー・ナンバーの「I Gave My Love A Cherry」でしょう。このゆったり感、好きになりました。