2009年7月20日掲載
Vivtor Feldman     The Arrival Of Vivtor Feldman
Contemporary原盤     1958年1月録音

 ビクター・フェルドマンがアメリカに渡る前にイギリスで残した作品については、かつてここで紹介しました。

 今日取り上げるのは、渡米後のもの。タイトルを読む限り、渡米後の初作品に感じますが、1957年にモードに作品を吹き込んでいますので、渡米後2作目となります。スコット・ラファロ(b)とスタン・レヴィー(d)という、興味がわくメンバーでの録音。フェルドマンは、ヴァイブとピアノを演奏しています。

20090720

 ラファロの思い切った弾きっぷりを、たっぷりと楽しめる内容です。そしてフェルドマンがラファロと息を合わせたのが、最後に収録されている『サテン・ドール』です。テーマを弾くピアニストとしてのフェルドマン、そしてヴァイブでアドリブを連発するフェルドマンを味わえます。ジャケットからしてみても、楽しみを追い求めているのが、製作者の趣旨なのでしょう。その期待に存分に応えている内容です。