2016年8月13日掲載
Enrico Intra        Jazz In Studio
Columbia原盤          1962年10月録音

 ジャズ批評社から1998年に発売された「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」は、自分を含めて多くのジャズ・ファンが欧州ジャズに興味が高くなってきた時期に発売されたもので、熟読したものでした。特に冒頭のカラー・ページで、欧州ジャズに造詣が深い6名が、10枚の欧州盤をジャケ写つきで紹介しておりました。 その作品のジャケ写を私は、興味深く眺めておりました。
 その中の作品の2割ほどは、その後にCD復刻されていき、今日取り上げるイントラさんの作品は、Rearwardから2008年に発売されました。


 イントラさんの紹介と考えていつものネタ本を見ましたが、彼を取上げているのは、先に書いた「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」だけでした。「50年代から活動するモダン・ピアノの名手。50年代半ばのXクィンテットでの活動で人気を博した」との簡単な記述でした。

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 「ヨーロッパのジャズ・ディスク1800」で本作品のジャケ写を掲載したのは山口啓司さんですが、欧州ジャズの魅力について「楽器のテクニックの素晴らしさと、ピーンと張り詰めた緊張感」とコメントされてます。日本において欧州ジャズに最も早く注目されていた方であり、オークションを通じて手探りでその魅力を掴んでいった方であり、傾聴に値するコメントです。

 さてイントラさんの本盤ですが、山口さんのそんなコメントがピッタリと当てはまる内容と言えます。欧州ジャズ独自の味わい出てくる1960年代中盤よりも前の録音なので、本場アメリカのジャズを必死に吸収しながら、先の特徴で演奏していっているものです。

 少し残念なのは曲間で曲に対するコメントが録音されていること。これは要らなかったですね。