2016年11月7日掲載
Keith Jarrett       THE KOLN CONCERT
ECM原盤              1975年録音

 この作品の紹介は不要でしょう。何しろウィキペディア日本語版にこの作品のページがあるほどです。 

 いきなり話を逸らしますが、「今日の1枚」も2000枚を超えると、その奏者或いはタイトル名でドイツ語表記のものに出くわすことがあります。今まではアルファベット表示で逃げてきましたが、今回はウムラウトで書いてみました。IMEの特殊表記文字からの引っ張り出しですが、これが表記されない環境の方はご勘弁を。 ウィキペディア日本語版で「キースのソロ・コンサートのシリーズ中、最も人気の高い作品で、その革新性と美しさは、世界中で高く評価された」と評されている本作、聴いてみます。

jtdphoto20161107

 何故だか、ウムラウトは表示されず。

 さて本作を聴いての感想ですが、事前に準備されていたのは、どこまでだろうとの思いです。20分を超える1曲目の「Part Ⅰ」の場合、テーマとなる短いメロディとその構成方法ということになるのですが、何一つ考えずにピアノに座ったところから頭に浮かんだものを鍵盤に叩き込んでいくとなると、ここまでの出来栄えに持っていくのは奇跡的なことかと感じてしまいます。簡単なテーマ・メロディと、これまた簡単な構成表は頭の中にあったのではと、思います。

  彼の残した同様のソロ作品を聴くことで、その答えが得られるのでしょう。「今日の1枚」のテーマの一つとします。