2018年4月1日掲載
High Five                Five For Fun
Blue Note原盤         2008年1月録音

勢いの良さが売りのイタリアの若バンドを「今日の1枚」では、「Jazz Desire」という作品を取り上げました(2004/10/11)。在香港の時期のことで、一時帰国の折に渋谷のジャロさんの新譜コーナーで入手したと記憶しています。溌剌とした思い切りの良い演奏を私は気に入り、2008年に本日取り上げる作品を購入したのでした。

溌剌とした気持ちになりたい今日、本作品を聴いてみます。

20180401

 音楽の素養があり、確かな演奏技術を備え、ジャズが好きでたまらない、そんな人達の思う方向が一つになっての演奏なので深みがあり爽快なジャズ演奏になっています。またメンバーのオリジナル中心ですが、聴いていると過去と今が頭の中で交差していく気分になる曲が多いです。

 聴く度に、印象に残る曲は変わってくることでしょう。今回はピアノのLuca Mannutza作の「Cosi  Come Sei」とトランペットのFabrizio Bosso作の「Happy Stroll」での悲しみに聴き入りました。

 さてこのユニットは2010年以降は活動が無いようです。ネットで調べますと各メンバーはしっかりと音楽活動をしております。そんな彼らの、重要な活動にこの作品がなっていることと思います。