2006年3月6日掲載
David Leonhardt           Refrections
Big Bang Records原盤     1994年6月録音

 このレーベルに既に8枚の作品を残している、ピアニストのレオンハルトさんの作品を、今日は取上げます。この作品は、Lewish Nash(d),Peter Washington(b)とのトリオ作品です。しかし彼の8枚の作品をながめてみますと、ピアノ・トリオ作品は3枚だけ。最も多いフォーマットは、管入り歌入りの作品であります。

20060306

 先ずはトリオの妙に唸りました。3人それぞれが持ち味を発揮した演奏です。そしてレオンハルトさんは、美しいタッチで優しさと悲しみを表現できるピアニストです。しかも、じめじめせず、サラッとした表現なのです。『a day in the life of a fool』でのサラッとした悲しみの表現力は、なかなかのものでした。また自作曲でも、良い演奏あり。『soundless sky』では、辛いことがあるのに泣き言を言わず、明るく振舞う姿が浮かんでくるような演奏。そしてアップ・テンポのブルース『always』では、彼の個性によってブルースが演奏されております。

 彼の他のピアノ・トリオ作品にも、触れてみたくなりました。