2001年8月3日掲載
Howard McGhee      Dusty Blue
Bethlehem原盤     1960年6月録音

 以前取り上げた「howard mcghee & milt jackson」は、1948年に録音されたハワード・マギー(tp)にとっては全盛時代の作品。ガレスピーに続く、ビ・バップの重要トランペッターと言われていたそうだ。

 1950年代に入ると麻薬でしばらく一線から姿を消していたが、1955年に吹き込んだ、その名も「ザ・リターン・オブ・マギー」は、今でもマギーの代表作と言われている素晴らしい作品。

 その後またドラッグのため姿をくらましていたマギーは、1960年に入って積極的な活動を始めたのですが、今日取り上げるこの作品は、そんな第2の復活劇と言えるもので、メンバーは当時バリバリのトミ・フラ(p),カーター(b),ウォルター・ボールデン(d)となっております。9曲中5曲がこのクァルテットによるもので、残りの4曲には、グリーン(tb),アダムス(bs),ローランド・アレキサンダー(ts,fl)が参加しております。

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 愉しげなメロディの「sound of music」で枯れた味、言い換えれば円熟味を感じさせると思ったが、聴き進むにつれて単に冴えない演奏に変っていくな。それは、続く「I concentrate on you」でも同じ。やはりブランクは、そうは簡単に埋められないのかな。ガレスピー作の「グルーヴィン・ハイ」でのビ・バップ演奏で活き活きしているマギーを聴いていると、やはりこの時代はきつかったのかな。