1999年4月29日掲載
Howard McGhee & Milt Jackson
Savoy原盤      1948年 2月録音

 ビ・バップ真っ盛りの1940年代後半のジャズ界で、ファッツ・ナバロ、ベニー・ハリス、レッド・ロドニー、マイルス、ドーハムなどの活躍していたトランペッターの中で、ハードで情熱的なプレイで人気のあったこのハワード・マギーの、絶頂期の録音です。バイブのミルト・ジャクゾンが入ったセッションと、ピアノのハンク・ ジョーンズが入ったセッションからこのアルバムは構成されています。名手達のビ・バップセッションを楽しみます。

19990429

 マギーのトランペットの魅力が、テンポの速い曲“メリー・リー”、スロー曲“ザ・マン・アイ・ラブ”等で、じっくり聴く事が出来ます。勢いに乗った力強い演奏、またじっくり歌い上げる演奏、どちらも素晴らしい表現力で演奏しているため、アルバムにメリハリが出て、楽しめるものにしています。この時代の演奏は2分台のものが多いだけに、シクステットでの録音はのこのアルバムの場合、各ソロが短いものになってしまうのが、残念な点ですね。