2000年3月21日掲載
Duke Ellington      At Newport 1956
CBS原盤          1956年7月録音

 昨年末に買ったこの作品、僕にとってエリントン2枚目のモノです。昔買ったのは、ポピュラー・ エリントン。これ1枚持ってれば、それで良いやと考えてました。エリントン及びストレイ ホーンの曲は、何度も聴いているもので、その出来の良さは十分知っております。しかし、 ビッグ・バンドには興味が無いので、前述のような考えになりました。では、何故これを買っ たのかと言えば、“diminuendo in blue and crescend in blue”という15分近くの演奏 一つのためであります。デイヴィッド・マレイが敬愛しているテナー奏者のポール・ゴンザルベスの、27コーラスに及ぶソロが聴きたかったのです。

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 恐らくは裏ジャケ、僕が買ったコンプ リートCDでは解説に載っている、若い女性の観客が演奏にのって踊っている写真が、ゴンザルベスの27コーラスの出来を物語ってますね。この女性、完全にイってますもんね。約 7分のゴンザルベスのソロは、最初から27コーラス用意されていたのかな。とにかく、自分 の演奏に自分がのっていき、素晴らしいフレーズが止まらない、そんなライブの究極を味わえます。この演奏一つで、ゴンザルベスは有名ミュージュシャンの仲間入りをしましたとさ。