1999年1月11日掲載
Abbey Lincoln       that's him
Riverside 原盤      1957年10月録音

 アビー・リンカーンはドラムのマックス・ローチの奥さんであり、素晴らしいボーカリストであることは分かっているのですが、社会派歌手という印象が強くて今まで食わず嫌いでした。このアルバムはメンバーが旦那の太鼓,ロリンズのテナー,ケリーのピアノ,ドーハムのペット,チェンバースのベースという伴奏共演者の豪華さと、スタンダード中心であることから購入しました。さて食わず嫌いが正解だったか、間違いか、いかに。

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 彼女はしっかりと歌う方ですね。"don't explain" などは実にクールに歌いきってます。作者のビリー・ホリデイの名唱以外では今までで聞いた中では一番。タイトル曲ではアビーが確信に満ちた表現を聞かせてくれます。彼女の歌とともに このアルバムの聞き所は伴奏人の凄さですね。ロリンズは歌伴なんてしたことあるのかな。彼女の歌の合間に各人が、他では聞けない歌伴ならではの演奏を繰り広げてます。