2018年1月4日掲載
Sonny Clark         Leapin’ And Lpapin’
Blue Note原盤       1961年11月録音

 ブルーノートのソニクラと言えば1500番代が人気となりますが、4000番代の本作品も人気があり、「NYC,P,RVGs/NYC,lam」の完オリ盤ともなれば、高値での取引となっております。

 本作は1日で吹き込まれました。ブッチ・ウォーレン(b)とビリー・ヒギンズ(d)が脇を固め、そこに管が加わっておりますが、曲によりメンバーが異なってます。6曲中5曲は、トミー・タレンタイン(tp)とチャーリー・ラウズ(ts)の2人が参加してます。そして残り1曲は、アイク・ケベック(ts)1人の参加であります。ラウズにケベックという私好みのテナーと、独自のブルース感覚のソニクラの演奏を、今日は楽しみます。

20180104

 若さの勢いで押した演奏の1500番代の書作と比較すると、本作品はどっかりとピアノ椅子に座って演奏しているソニクラがおります。彼のオリジナル曲である「メロディー・フォー・C」でのラウズとのピアノの絡みは、愛着が持てる演奏であります。言って見ればソニクラの個性が出来つつある時の作品と言えます。この演奏があるだけに、この録音から1年と少しでのソニクラの死は、実に残念なものであります。