2017年7月4日掲載
Art Farmer            Modern Art
Liberty原盤            1958年9月録音

 今日はファーマーのモダン・アートを取上げます。

 この時期のファーマーはシルバーのバンドに参加して大活躍しており、ジャズ界の黄金期を支えたトランペッターとしての輝かしい活動を行っていました。

 この作品にはテナー・サックスのベニー・ゴルソンが参加しており、ファーマーとゴルソンとの豪華2管編成となっています。またピアノのにはビル・エヴァンスが加わっていて、言うこと無しのメンバーと言えます。

 数多くの作品を残したファーマーですので、好きな作品は正に人それぞれでしょうけれど、代表作はと聞かれれば、このモダン・アートということで、誰からも異論は無いことでしょう。またそれは、ジャズ黄金期の代表作とも言えるものです。

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 ファーマーの暖かいサウンドに感心すると共に、ゴルソンのテナーもウォームであり、かつ両者ともに叙情的に歌いあげており、この二人のソロにうっとりとします。更にはテーマにおける二人のアンサンブルが本当にハートフルであります。ゴルソンのアレンジのようですが、流石という内容です。そしてエヴァンスはハード・バッパーとしての顔を見せており、二人を盛りたてています。愛し続けられる作品です。