2008年7月15日掲載
Coleman Hawkins     The High And Mighty Hawk
Felsted原盤               1958年2月録音

 多数の作品を世に送り出したホーキンスですが、彼の代表作という意味では、この作品がその一つになります。このコーナーで掲載した作品では、「soul」がこの作品と録音日が近いものになります。しかし「soul」は彼の代表作としては、扱われることはありません。

 バック・レイトン(tp),ハンク・ジョーンズ(p),レイ・ブラウン(b),そしてミッキー・シーン(d)との演奏です。

20080715

 豪快に吹きまくるホーキンスが「soul」等での一連のプレスティッジでの作品とするならば、スウィング系の軽快さがこの作品と言えます。中間派の傑作と言われる本作品では、主役のホーキンスをはじめ、各メンバーの軽快さも随所で聴けます。ホーキンスは軽快さに加えて、ブロー・サックスもそれなりに楽しめます。

 世間でいうホーキンスの名盤は、本作品に加えてベン・ウエブスターとの演奏でしょう。ヴァーヴに残されたウエブスターとの共演盤はCDで持っているのですが、なかなか見つからない。もう暫く聴いていないのですが、本作品を聴いたら無性に聴きたくなりました。

 最後に余談ですが、中間派の名付け親は大橋巨泉とのこと。何だかんだでジャズに関わっていた方なのですね。