2008年4月7日掲載
Stanley Turrentine    Joyride
Blue Note原盤      1965年4月録音

 対象物を鏡などに反射させて撮る手法は、写真の世界でよく用いるものです。しかし、これには難しさがあって、撮っている自分が写ってしまう可能性があることです。今日取上げるタレンタインの作品ジャケでは、この手法使っています。しかしこの角度からの撮影だと、撮影者が写りこんでしまうと思うのですが。

 さて本作品ですが、買った当時に1度聴いたきりです。僕の嫌いなオーケストラ作品だからなのです。

Ernie Royal(tp),Snooky Young(tp),Clark Terry(tp,flh),Jimmy Cleveland(tb),J.J.Johnson (tb),Tony Studd(tb),Jerry Dodgion(as,fl,afl,cl,picc),Phil Woods(as,cl),Robert Ashton(ts,cl),Budd Johnson(ts,ss,cl,bcl),Danny Bank (bars,cl,bcl,fl,afl),Herbie Hancock(p),Kenny Burrell(g),Bob Cranshaw(b),Grady Tate(d),Oliver Nelson(arr,cond)という豪華メンバーでの録音です。

20080407

 タレンタインが娘に捧げた『リトル・シェリ』、祖母に捧げた『マティー・T』の2曲において、彼のサックスの個性とオーケストラとの融合が上手く図られておりました。しかしタレンタイン節をもっと聴きたいとの思いもありますが、少しくどすぎる彼の個性がオーケストラとの協調で弱まっているのも、これはこれで良いかとも感じます。

 それにしても、この豪華なバック陣を考えると、タレンタインの本国での評価の高さに驚きです。