2008年4月22日掲載
Albert Ayler         New Grass
Impulse原盤      1968年9月録音

 1990年に国内盤でCD化された際に解説を書いたのは、佐藤太郎氏。ジャズの変革を熱く語られておりますが、なるほどと思ったり、そこまで考え込まなくてもと感じたりでした。そんな中での本盤の紹介は「発表当時にセンセーショナルな話題を提供した」とのもの。購入当時の僕の記憶は、何かいろいろやろうとしているが、中途半端に終ってしまったとのもの。このコーナーが無かったら、ひょっとしたら一生聴き返す事がなかった作品です。

20080422

 ロックとの融合が一つの流れであったこの時代であり、アイラーもそれを取りれたのです。他の人のロック融合作よりも光っているとは感じますが、時を隔てて聴いてみた場合、インパクトがあるものではありません。他にもナレーションを入れて、中だるみに終った曲もあります。確かにアイラーがいる作品ですが、魅力ある作品ではないです。