2008年12月12日掲載
Freddie Redd         Live At The Studio Grill
Triloka原盤             1988年5月録音

 レッドの1977年録音盤を紹介した際に、今日取り上げる1988年録音盤について触れておりました。それから2年以上経過してからの掲載になります。

 Al McKibbon(b)とBilly Higgins(d)とのライブ作品で、場所は1ハリウッドにあるスタジオ・グリル。今このスタジオ・グリルをネットで調べたのですが、アトランタにある店はヒットするものの、ハリウッドのお店は見つかりませんでした。

20081212

 在香港時代には、グリルという形態の飲食店で、よく食事をしました。近場に美味しい店が多かったことと、お金に多少の余裕があったこと、そして食事する相手がそれなりにいたことが、その理由であります。肉もよし、魚もよし、そして何よりワインが美味しいし。

 この作品でのレッドさんも、そんなお店での演奏だったのでしょう。この演奏に合う食事は、魚系。それも海老ではなく、白身魚。僅かに塩・胡椒をきかせて、さっぱり系の野菜ソースでの料理。ワインは勿論、白ですね。

 そんな演奏は、リラックスして聴いていられるものですが、二つ難点があり。ドラム奏者に気を使ったのか、ドラム・ソロを随所で用意でしていますが、その内容は過剰なもの。また良い選曲の中で、『round about midnight』だけが浮いた感じ。まるでさっぱりした白身魚料理の付け合わせに、濃厚なものが加わった感じです。これさえ除けば、気取らずに楽しめた夕食でした。