2008年11月29日掲載
Bill Coon & Oliver Gannon         Two Much Guitar
Celler Live原盤                            2005年9月録音

 ネットで調べてみましたが、ビル・コーンとオリヴァー・ギャノンというギタリストは、カナダで地道な活動をしているミュージュシャンらしいという情報しか得られませんでした。恐らく活動拠点は、このセラーというジャズ・クラブなのでしょう。ベースとドラムを加えての作品です。

 タイトルは、ウェスの「so much guitar」からもじったものでしょう。中身には、それほど期待はしていないです。二人は、穏やかに落ち着いたジャズを聴かせてくれるのだろう。ポイントは、ここぞという一瞬があるかどうか。ピアノが入っていない編成において、2本のギターがどのような役割で演奏されているのでしょうか。

20081129

 どちらも緩くしたバレル風のギターで、スタンダードを穏やかな雰囲気で演奏しています。一杯飲みながらのBGMにはうってつけの演奏ですが、神経を演奏に向けると、退屈なもの。スタンダードを演奏するというのは、店からの要請なのですかね。
 ビル・コーンのオリジナル『Zattitude』では、前に身を乗り出して弾いているような、活気が加わった演奏。観客も一番の拍手。こんな演奏が多ければ、もう少しまともな作品になったことでしょう。