2008年1月3日掲載
Shelly Manne    at the black hawk,Vol.1
Contemporary原盤    1959年9月録音

 西海岸の親分的存在のドラマーのシェリー・マンは、1950年代にはLAでシェリー・マンズ・ホールというジャズ・クラブを経営し、自己のバンドを率いて活躍していました。この作品はブラック・ホークというサン・フランシスコにあるジャズ・クラブでのライブ録音で、確か第5集まで発売されております。ジョー・ゴードン(tp)、リッチー・カミューカ(ts)、ビクター・フェルドマン(p)、モンティ・バドウィング(d)という西海岸セッションではお馴染みのメンバーでの、クィンテット編成です。10分前後の演奏が4曲、収められいますよ。

 以上のような文を、1999年9月19日に、塩山のアパートで書きました。その後、何故だかこの作品を聴かずに、このメモ帳のデータがマレーシア~香港~みなとみらいと流れて来たことになります。今回のドラム特集で8年ぶりにこのメモ帳を引っ張り出しました。

20080103

 ブルースに乗って心地よい演奏で、出だしから惹きつけられる内容です。しかし1曲目が中盤に差し掛かったところで、ふと疑問。確か、1曲目は『サマータイム』のはず。クレジットを確認すれば、『サマータイム』に間違いなし。フェイク無しの演奏だし、たとえ強烈なフェイクがあったとしても、『サマータイム』のかけらも無い。しかもCDプレーヤーに表示される演奏時間は大きく違うし。疑問解決のため、CDを取り出してみれば、何と「vol.2」と盤に書かれている。1曲目は『ステップ・ライトリー』となっている。

 ここで8年前、何故に掲載までしなかったかが解決。盤違いでは致し方なし。それを置いといて、コメントを続けましょう。

 先ずは、シェリー・マンのドラムと、モンティ・バドウィングのベースのコンビネーションが抜群です。この二人は、1958年から1966年まで一緒に演奏をしており、息の合った仲なのでしょう。そしてジョン・ゴードンのトランペットに、色気があること。この2点によって、内容の濃い演奏となっております。このコーナーでの1集と2集の違いに関しては、いつかは対処したいものです。