2005年10月5日掲載
Kaz Simmons       Take Me Home
33Jazz原盤        2004年録音

 33Jazzというレーベルの作品をこのコーナーで取上げるのは、この作品で7枚目になります。ピアノが3枚、女性ヴォーカルが4枚というのが、その内容です。女性ヴォーカルの中では、Joan Viskant の作品Anita Wardell の作品が良かった。凄い良いというのではなく、ほんわかと良い作品だったのです。

 6月下旬のネット通販店DNにこのKazさんの作品が掲載された時には、「ほんわかと良い作品」であろうと思い、注文したのでした。さてジャケットに写るシモンズさんは、極端なレタッチを施し、イラスト状態であります。こ手法が必要なお顔立ちなのかと感じておりましたが、彼女のサイトをみたら、何と美人ではありませんか。内容については、どうでしょうか。

20051005

 高音が特徴的な歌声ですが、可愛らしい場面にキンキンしている場面が微妙に混ざり合っています。サックス入りクァルテットをバックにしたこの作品では、頑張っている可愛らしさで「ほんわかと良い作品」に仕上がっています。

 女性ヴォーカリストのバイオグラフィには生年月日が掲載されていないものが多く、シモンズさんのサイトも同様。従って想像するしかないのですが、年齢は22歳というとこでしょうか。リチャード・ロジャース作の『I have dreamed』を、さらりと歌っている姿はなかなかのもの。しかし同じロジャース作の『I didn't know what time it was』という大きく構えた作品では、まだまだシモンズさんには荷が重そうでした。

 この辺りを克服できるような成長を遂げた時には、人気歌手になっていることでしょう。