2005年10月30日掲載
Bluiett-Jackson-Thiam    Join Us
Justin Time原盤             1998年10月録音

 Hamiet Bluiett(bs,etc),D.D.Jackson(p,etc),そしてMor Thiam(d)のトリオによる作品です。この1年前にもこのトリオで「same space」という作品を、このレーベルに吹き込んでおります。ブルーイットとティアムはWSQでの共演が2度(1990年&1995年)ありますが、ジャクソンは他の二人とはこのトリオでの初録音が初共演だったと思います。3人がオリジナル曲を持ち寄って、合計10曲の演奏となっています。

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 やはりティアムの色が強くでており、アフリカン・リズムがたっぷりと加わった内容です。恐らくはWSQでの成果を、今度はトリオで伝えたかったのでしょう。この場合、ジャズ・ミュージュシャンであるブルーイットとジャクソンとが、アフリカン・リズムと如何に融合しているかが、作品としてのポイントになってきます。聴き終えて印象に残った曲は、カリプソの楽しさの『a little calypso』,ジャズにアフリカン・テイストが加わったバラッドの『one night』,そして希望の光へのワクワク感が光っているタイトル曲が良かったです。どれもジャクソン作の曲。

 しかしこの3曲は、このアルバムの中では、本筋から外れるもの。僕の印象としては、このトリオの表現したいことが、はっきりと煮詰まっていないものです。そこがはっきりしてきて、かつジャズ色が強くなれば、好みの作品が生まれることでしょう。