2004年8月19日掲載
Horst Jankowski      Jankowskinetik
MPS原盤                      1970年4月録音

 これは春に入手する予定だったのですが、渋谷ジャロさんへの入荷が遅れてしまい、夏場にここで取り上げることになった次第です。

 さて、ホルスト・ヤンコフスキーさんですが、1936年ドイツ生まれのピアニストであります。学校でピアノ・ベース・トランペットを学んだ後に、歌伴やダンス楽団で活躍しておりました。その間に、ロルフ・キューンと共演したり、ベニー・グッドマン楽団に客演しておりました。1955年から1970年にかけて自己のバンドを率いて、イージー・リスニングで人気を博したとか。

 ここまでジャズ批評から写しながら、ちょっと待てよとの気分。これは、イージー・リスニングなのか。おいおい。

 ギター入りクァルテット編成です。

20040819

 確かに軽やか。しかし、イージー・リスニングとは全く違うのだ。軽快な演奏なのだ。聴いていて、楽しさ満載なのだ。例えるならば、ジュニア・マンスからソウルフルさを薄めた感じである。時折みせる強引な場面展開が気になるが、「satin doll」でみせるアレンジはなかなかのもの。リズム・ギターを効果的に使ったアレンジが光る、好盤と言える内容だ。