2004年7月9日掲載
Bobby Watson and The Horizon   Gumbo
Amigo原盤                                  1983年12月録音

 ボビー・ワトソン(as)とカーティス・ランディ(b)の双頭クィンテットであるホライズンの、初録音作品です。

 ワトソンに関しては1999年録音作品を取り上げた際に、ワトソンのリーダー作は初買いだと、思い違いを書いてしまった。買って1度聴いて、実家の押入れ行きにしてしまったのだから、当然のことかな。

 また、このホライズンは双頭なので、ワトソン単独リーダー作ではないと言うには、見苦しい言い訳ですね。

 JM退団直後にワトソンが気が合った仲間と作ったユニットが、このホライズンです。メルトン・ムスタファ(tp),マルグリュー・ミラー(p),マービン・スミッティ・スミス(d)が、そのメンバーです。1曲だけ、ハミエット・ブルーイット(bs)が参加しております。

20040709

 この録音時点では、ワトソンは他のメンバーよりも、世間では知られた存在。そんなワトソンが、勢いのある仲間を世の中に紹介する目的が本作品だとか。その意味では、この録音後みんな大活躍しておりますね。この作品で暖かいワトソンのアルトに対して、尖がったペットを聴かせているムスタファだけが、今でも知られぬ存在と言えるかな。

 ランディ作の「ラックマンズ・ドリーム」の美しいメロディが、印象深い作品でした。

 因みに僕が所持しているCDは1988年に国内発売されたものですが、オリジナルのジャケットとは違うものらしいです。