2004年6月29日掲載
Jan Lundgren               Conclusion
Four Leaf Clover原盤      1994年5月録音

 このコーナーでヤン・ラングレンを取り上げるのは、今回で8枚目になります。何度も書いてきたことですが、気まぐれで始めた「今日の1枚」の第1枚目に登場したお方、そして欧州ジャズ・ピアノへ僕を導いてくれた方です。

 最初に買った彼の作品は「Swedish Standars」であり、それは1998年の春だったと記憶しております。とすると、今日取り上げる盤は、それから数ヵ月後の購入だったのでしょう。

 この盤は、過去に取り上げた中でも、録音時期が最も古いものであります。長らく横浜の実家で眠っていた作品ですが、欧州ピアノ・ジャズの熱が冷めて随分経つ今の僕には、どのように聴こえるのでしょうか。

 Jesper Lundgaard(b)とAlex Riel(d)との演奏で、ラングレンの自作曲が中心になっております。

20040629

 「temptation」というエキゾチックなメロディのスタンダードを取り上げているが、印象的なメロディを頑張って演奏しているラングレンがそこにいます。これは、「oleo」でも同様のこと。

 しかし、掴み所が無いオリジナル曲だと、ラングレンの姿が小さくなっている。この理由として、ベテランの二人にラングレンが圧倒されているからだろう。

 自信を持った演奏を繰り広げた「Swedish Standars」までに成長するのに、3年が必要になったのだ。