2004年12月23日掲載
Geri Allen      The Life of a Song
Telarc原盤      2004年1月録音

 テラークというレーベルは、音の良さで有名なレーベルですが、発売する作品の内容はオーソドックスなジャズという印象です。今日取り上げるジュリ・アレンさんについては、そんなに聴いてはおりませんが、テラークに作品を吹き込むようなタイプの印象は無いな。闘う演奏家とのイメージです。その意味では、以前取り上げたJMT盤などは、彼女のイメージとレーベルのイメージが一致しておりました。

 僕にとっては水と油の組合せのこの盤は、ピアノ・トリオで演奏されています。ホランドにディジョネットとの録音です。

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 ジャケットも、万全の化粧を施し、可愛くポーズを取っている。これも、彼女のイメージと全く違うもの。さて演奏内容のほうは、穏やかさの中に闘争心を感じさせるものだ。円熟と言う言葉が、良い意味で似合う演奏だ。JMTの頃の彼女、確かM-BASE派と言われていた頃の彼女の姿はいつ変わったのであろう。この作品からなのか、随分前からなのか。何枚か購入して確かめてみたい。

 何れにしてもこの盤は聴き応えのある作品であります。聴き終えた今では、ジャケットの彼女がすんなりと受け入れられます。