2004年11月7日掲載
Chris Potter       Lift
EmArcy原盤        2002年12月録音

 クリス・ポッター(ts)の一般的評価は、名前は知っているけど特筆する奏者ではない、ってものでしょうかね。僕は彼が二十歳の時である1993年に吹き込んだ盤を、以前ここで取り上げました。「二十歳としては期待を持てる演奏であるが、現在でもこのレベルだったら寂しい」と、コメントしました。今回ネット通販会社の宣伝文句の「熱演」という宣伝文句に、4年前に書いた自分のコメントを思い出し、購入した次第です。

 ピアノには1993年作品にも参加していた Kevin Hays、他に Scott Colley(b),Bill Stewart(d)が参加しているクァルテット作品。ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ作品です。

20041107

 アグレッシブなポッターの演奏で、少々戸惑ったが、「熱演」の文句は正解でした。『okinawa』ではコルトレーンに魂を捧げた演奏で、この人の真意はこの辺なのかと、ビックリしました。10年前の演奏とは大違いで、そこだけが印象に残ってしまいました。しかしこの線でいくとなったら、強烈な個性が必要。そこが、これからの課題と言えますかね。