2004年10月5日掲載
Grant Green         Goin’ West
Blue Note原盤     1962年11月録音

 いくら今年復刻されたCDだとは言え、この盤を店頭に出すならば、現在入手可能なグリーンの諸作も店頭に並べられているはずだと思う。しかし、そんなのはなく、ポツリとこの盤が無造作に置いてあるのだ。不思議な香港唱片の品揃えの話は置いておき、グラント・グリーン。

 ブルー・ノートはこの年に、グリーンに企画もの3セッションを準備しました。ラテン集の『ラテン・ビット』、C&W集の本作品、そしてスピリチュアルズを素材にした『フィーリン・ザ・スピリット』です。それらは、4111,4310,4132という番号で発売されました。他2作と比べて、本作品はかなり時間を置いて発売されたことになります。また知名度としては、『フィーリン・ザ・スピリット』が群を抜いておりますね。

 ハンコック,ワークマン,そしてビリー・ヒギンズとのクァルテットでの演奏です。

20041005

 素材がC&Wであれ、グラント・グリーンの世界が繰り広げられており、軽快な思いにさせてくれる1枚であります。