バルネ・ウィランがマル・ウォルドロンのトリオと吹き込んだ、フランス映画音楽特集盤です。
映画「危険な関係」のクライマックスのパーティの場面でのバンドには、ジョーダン，ドーハムと共にウィランも出演していましたね。このＣＤにも当然「危険な関係」が収録されており、全８曲中で唯一この曲がアップ・テンポで演奏されてます。フランス映画らしい妙に芸術的な哀愁を表現した演奏ですよ。他の曲もお馴染みなものばかりで、かつスローな曲が多いので、哀愁は一層増すばかり。二人の演奏は、まるで男女の駆け引きのよう。そしてピアノの録音の良さも、お見事。当時のマルの息の合ったトリオの演奏振りが、粒だった録音で聴けます。
フランス映画を題材にした作品は数多ありますが、この作品は真っ先に語られるべきものです。