2003年2月3日掲載
Lisa Ekdahl               back to earth
BMG Sweden原盤      1998年録音

 美人でこのポーズときたら、ジャロさんの中古コーナーからすぐ引っ張り出したのは当然のこと。しかし帰りの電車の中でふと思った。かつて、このコーナーで取上げたことがある人なんだ、リサさんは。でも、その時の感想を思い出せなかった。香港の部屋に戻りすぐ確認したら、「when did you leave haven 」 を、可愛らしい高い声で異空間に運んでくれるとの拙文を発見。

 それから3年後の吹き込みである本作品、どんな空間に運んでくれることでしょう。

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 ポニー・テールの女の娘がスカートをチラチラさせながら踊っている光景が浮かんでくる「Now Or Never」は、ビリー・ホリディの名前がクレジットされている。原曲の記憶が無いので推測だが、リサさんは思いっきりリズム&ブルースに仕立て直したのであろう。兎に角、可愛く決まったスタート曲である。

 「Nature Boy」は、演奏では勿論コルトレーンで有名な曲出るが、歌ではエラかな。リサさんは、エキゾチックな曲を可愛い声でという無理があると思う設定を、見事に裏切った素敵な出来。「I get a kick out of you」でこんな可愛いのも初めてでしたね。

 ホリデイで有名な「It had to be you」にも感心したのであるが、成功の原因はバックのピアノ・トリオによるところも大きい。Peter Nordahl(p), Patrick Boman(b), Ronnie Gardiner(d) のトリオの呼吸は、トリオだけの演奏の「Plaintive Rumba」でハッキリと認識できる。

 良い盤ですよ、これは。