2003年12月4日掲載
The Three Sounds      Good Deal
Blue Note原盤            1959年5月録音

 8月下旬の渋谷ジャロさんの中古CDコーナーには、ブルー・ノートが山積みになっておりました。お金に困った方の一括処分なのか、或いは音質向上を謳い文句に発売された盤への買い替えなのか分かりませんが、1,000円ほどで気軽に買えるので、こちらとしては有難いものです。

 40枚ほどの山の中から10枚選びましたが、その中にスリー・サウンズが4枚有り。今日から続けて、取り上げます。

 さてブルー・ノートについて書く時の参考本は、何と言ってもジャズ批評からの別冊。4020のページをめくったところ、コメントしているのは、渋谷ジャロの店主でした。そのお言葉を引用しましょう。
 「アンドリュー・シンプキンスのステディでメリハリのきいたベース、ビル・ダウディの歯切れの良いドラムス、そしてジーン・ハリスのファンキーでアーシーなピアノ。この3人のピッタリと息の合ったチーム・ワークから生み出されるサウンドは、リラックスしたクラブ・ジャズの雰囲気を十二分に堪能させてくれる。」ということである。
 ここでいうクラブ・ジャズとは、昔ながらのジャズ・ライブ・スポットのことを指しているのは、書くまでもありませんね。

20031204

 多様な曲を用意し、全て楽しく聴かせる力は、ブルー・ノートの大黒柱になっていくだけのものがあります。「that's all」を、スローでさらっと演奏している実力には脱帽モノ。