2003年12月31日掲載
The Prestige All Stars     All Night Long
Prestige原盤                   1956年12月録音

 12月28日という年末の録音で、しかも金曜日。日本の感覚でいったら、ミュージュシャンの稼ぎ時とも思うのですが、クリスマス過ぎたらジャズ・マンはそんなに忙しくないのかな。

 何故こんなことを書くかといったら、この作品への参加メンバー。バード,モブレー,ジェローム・リチャードソン,バレル,マル,ワトキンス,そしてテイラーの7名という、超豪華セッションなのであります。

 プレスティッジお得意のオールスター・セッションであります。

20031231

 「音を楽しむから音楽という」ってフレーズは今まで何度も聞いてきましたが、今日の僕の気分は心底この盤を楽しみました。

 4曲収録されてますが、メインはバレル作のタイトル曲。ミドル・テンポで演奏されているブルース・ナンバーを聴いていると、バレルの弾く旋律を笑顔で追いかけている自分に気付くんだ。別に酔って聴いてたわけではないのにね。

 17分ほどの曲が、飽きることなく終わってしまう。これは、この時代の勢いもあるでしょうし、ミュージュシャン自身が楽しんでいるのでしょうね。

 リチャードソンのフルートは、楽しんでいる僕の気分を更に盛り上げてくれるもので、モブレー作「ブー・ルー」でも素敵なリチャードソンのフルートを堪能しました。

 マルのアドリブが光る「フリッカーズ」など、楽しみどころ満載の1枚であります。