2003年12月20日掲載
Horace Parlan     Headin’ South
Blue Note原盤    1960年12月録音

 ホレス・パーランの代表作「アス・スリー」の吹込みから8ヶ月後に吹き込まれたのが、本日取り上げる「ヘディン・サウス」です。ジョージ・タッカー(b)とアル・ヘアウッド(d)は「アス・スリー」と同様であり、さらに1名コンガ奏者のレイ・バレットが加わっております。

 個人的にはコンガを入れずにトリオで演奏してよと、思ってしまいますがね。

20031220

 快走パーラン・トリオに、更に加速を付けるバレットのコンガであり、実に快適な演奏であります。ウキウキのベースラインで始まり、全員が全速で飛ばす1曲目の「ヘディン・サウス」で、このパーラン・トリオの素晴らしさと、コンガ導入の意義を実感。「コンガレグレ」での快走にも圧倒されました。

 エリントンの「プレリュード・トゥ・ア・キッス」でのさらりとしたバラッド演奏も素晴らしいのですが、何故かコンガ抜き。この曲がコンガ入りだったら良かったのにと、唸った次第です。