2002年4月20日掲載
Mordy Ferber      Mr.X
Half Note原盤     2000年頃録音

 渋谷ジャロさんや新宿ユニオンに行くと、新譜コーナーに目が止まり大量にCDを抱えることになってしまう。この人の作品を買おうと思っていても、新譜コーナーでの収穫で満足してしまい、つい「この人」を忘れてしまう。

 俺は、2000年2月15日にここで取上げたガゾーンのサックスに惚れていたのだ。

 今年2月の帰国の時に行った新宿ユニオンの新譜コーナーには目が止まった作品が少なく、無事ガゾーンのコーナーに辿り着けました。あったのは、ガゾーンがサイドで参加している、この1枚です。

 Mordy Ferber(g),Jack DeJohnette(d),Eddi Gomez(b),George Garzone(ts),Dave Liebman(ss),Brad Hatfield(key),Nana Vasconcelos(per) という7人編成、裏ジャケではリーダーのモーディさん、アコギを弾いております。

20020420

 フュージョンだね。

 ユニットとしてのトータル・アンサンブルを目指した作品で、個々の奏者の顔が見えてこない演奏。この感想は彼らの狙いとしては正解なのでしょうが、ミュージュシャンの個性を感じ取りたい僕には全く満足のいくものでない。

 サイドで参加のガゾーンの個性とは言わないが、せめてリーダーであるギタリストの個性を演奏の面で示して欲しかった作品。