2001年7月3日掲載
Giorgio Gaslini      Ballets
Soul Note原盤     1997年6月録音

 渋谷のジャロさんの中古コーナーで、ジョルジオ・ガスリーニという名前が目にとまって購入したCDです。では、簡単に経歴を。

 1929年にイタリアに生まれたガスリーニは、幼い頃からピアノを習い、音楽学校で作曲・理論を学びました。1947年にはバップ・スタイルの演奏で脚光を浴びた彼は、その後ジャズだけではなく交響曲の指揮を行なったり、現代音楽にも進出し、現在に至るまで様々な形の作品を残してきているそうです。

 こんな経歴を読んだ上で今回のCDを改めて手にして見ると、どうやらバレエのために吹き込んだ作品のようです。「carmen graffiti」というバレエのための1曲が45分間、一人のダンサーのためにという副題のついて曲が11分間演奏されています。前者はヴァイブ入りのクァルテット、後者はそれにストリングスとホーン部隊を加えたものです。

20010703

 バレエようということで、リズムにしろテンポにしろ、四六時中変化があって、退屈はしない内容。それとガスリーニさんのピアノに陽気な点も感じられ、時折見せる明るさも効果的。昔聴いていたプログレを思い出した1枚です。