2001年4月25日掲載
Elvin Jones             Puttin' Together
Blue Note原盤     1968年4月録音

 1966年にコルトレーンのバンドを去ったエルヴィンは、自身のバンドを率いて活動していましたが、1968年にブルー・ノートと契約してからは、ピアノレス・トリオでの演奏を暫く行なっていました。盟友ジミー・ギャリソン(b)と共に選んだメンバーは、サド・メル楽団を辞したばかりのマルチ・リード奏者のジョー・ファレルです。

 「驚くべきポリリズム」と、エルヴィンの演奏は呼ばれていたらしいですね。

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 空間を埋め尽くすドラムと、強烈なうねりのベースを聴いていると、コルトレーン黄金クァルテットでのこの二人の役割の大きさが、実感出来ます。二人が目指していた方向性とコルトレーンの方向性が一致していたからこそ、あれだけの結束力が保てたのでしょう。それと、コルトレーン風味のファレルのサックスも、自己主張していなく、エルヴィンとギャリソンの演奏に集中出来るので、これはこれで大正解ですな。

 エルヴィンの諸作の中でも、彼自身の奥深くに触れられるという意味で、ピカイチの作品でしょう。