2000年7月21日掲載
Brad Mehldau  live at The Village Vanguard
Warner Bross原盤     1997年7月録音

 ブラッド・メルドーを取上げるのは、これが3枚目。録音時期を遡って取上げており、また僕自身もこの順番に初めて聴いています。何気なく読んでいるSJなのですが、これが発売された1998年頃から、彼の作品が大きく取上げられていた記憶があります。タイトルの通りのライブで、トリオでの演奏、有名曲を取上げています。

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 いろんな仕掛けと、超絶テクニックを駆使しての6曲70分超の演奏なのですが、空回りする部分もあります。ビシッと決まったのは、「it's alright with me」です。急速な展開の中に、引きずり込まれますよ。主人公以外で良いのが、2点。ベースのLarry Grenadier の、力強く朴訥なプレイが印象的。もう一つが、録音。左にピアノ、右にベースとドラムを配しながら、時折クロスする加減。音の良さと共に、出色モノ。James FarberとJohn Batesってエンジニアは、有名なのかな。モンクとコルトレーンの曲が取上げられており楽しみにしていたのですが、前述の曲の前では陰が薄くなったのが少し残念です。