2000年7月16日掲載
Bill Frisell         Good Dog Happy Man
Nonesuch原盤    1999年録音

 ずーっと ビル・フリーゼルだと思っていましたが、フリッセルと発音するのが正しいのかな。1970年代には 学校で音楽を教えていたらしいけど、ECMのマンフレット・アイヒャーの目にとまり、1979年に プロデビューしたギタリストです。僕はポール・モチアンの作品でフリッセルの演奏に接してきた のですが、リーダー作品を買うのは初めてです。理由は1590円という値段と、参加しているメンバー。 1972年だったかな、ジョージ・ハリスンが主催したバングラデッシュ救済コンサートで超絶のテク ニックのドラムで目立っていたジム・ケルトナー。ミック・テイラーの後任としてストーンズに誘 われていたらしいギタリストのライ・クーダー。ロック少年の心で買った作品です。

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 澄んだギターの音色と、ブルースを土台にしている美しいメロディ。これが延々と続くのですが、決してダラダラとしたものではないのは、フリーゼルのギター・テクニックによるものでしょう。しかし、僕が認識している彼の音はディストーションが効いたものであり、その演奏はアヴァンギャルドな味付け。まったく違うこの作品での彼の姿に驚き、数多く出されている彼の諸作品に興味を持たせる内容でした。