2000年4月6日掲載
Giorgio Azzolini     What's Happening?
Juke Box原盤       1966年3月録音

 ジョルジオ・アゾリーニ(b)は1950年代にバッソ=ヴァルダンブリニのコンボでプロ・ デビューし、その後グラッペリ,ボビー・ジャズパー,ラルス・ガリン,ハーブ・ゲラー等 との共演を重ね、欧州ジャズ・ベーシストの第一人者になりました。1960年代には若手を 積極的に起用し、欧州ジャズ・シーンを先導していました。この作品もその時の1枚で、 フランコ・ダンドレア(p)を起用した、ピアノ・トリオ作品です。ドラムにはダンドレアを 2年前に自己の作品に起用したことのある、フランコ・トナニが加わっています。

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 ダンドレアの、2年前の姿からの 変かにビックリ。ガーランドとマッコイの妙なミックスと僕はそこで感じたのですが、ここ ではそれにエヴァンスが入り、フリーをも吸収しています。こう書くと何が何だか分からなく なりますが、自分のスタイルを見つけたのではないでしょうか。またトナニにしても、強弱 をつけ聴かせ所を心得た演奏になっています。トリオというフォーマットが、二人の潜在的 な力を発揮させたのかもしれませんね。この二人は1970年にブルーノ・トマソ(b)を加えた、 “モダン・アート・トリオ”という、ユニットを結成することになります。力強いベースで 作品全体をリードしており、風格すら感じられます。欧州ピアノ・トリオの傑作の一つと言 える作品でしょう。