2000年2月2日掲載
Hod O'Brien      So That's How It Is
Reservoir原盤   1997年9月録音

 ホッド・オブライエンというピアノ弾き、ライナーにも経歴が書かれてなく、彼に関する情報を入手できません。ジャケを見る限り50過ぎの方のようです。レイ・ドラモンド(b)、ケニー・ワシントン(d)というNYで売れっ子の協力を得て作られたこの作品、 ジャズマン作の曲を中心に10曲収録されています。

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 力強いタッチ、リズミカルな演奏、 メロディが綺麗。良いですね、このホッド・オブライエンは。さらにケニー・ワシントン のドラムが、気持良いぐらいビシバシ決まっています。クインシー・ジョーンズの“meet benny bailey”でのブラシや、スタンダードの“cheek to cheek”でのシンバル・ワークは最高でっせ。豊かなメロディが幸せな世界に連れて行ってくれるこの作品、実に俺好み。 俺好みって言われても、読まれている方にはサッパリ分からないでしょうけど、俺好み。 モンク作の“ask me now”では、解釈の仕方というか演奏方法にオブライエンの戸惑いを若干感じますが、そんなのは些細なこと。彼のオリジナル“little ronnie's here”も良い出来ですので、次はオリジナルをもっと増やした作品を聴いてみたいです。1998年の発売ですが、話題になったのかなぁ、これは。実に良いですよ。