1999年7月25日掲載
David Murray
live at the lower manhattan ocean club
India Navigation原盤    1977年12月録音

 マレイがロフト・シーンの中心人物の一人になったこの年の大晦日に、NYでライブ録音されたこのアルバムは、ペットにAEOCのレスター・ボウイが参加しています。ベースとドラムは、マレイのアルバムではすっかりお馴染みになったフレッド・ホプキンスとフィリップ・ ウィルソンです。マレイとボウイという横綱同士のぶつかり合いを期待して、みんなこのクラブに行ったのでしょうね。

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 A面は落ち着きあるテー マのと、本当に楽しいテーマ・メロディの2曲が演奏されており、マレイとボウイは本当に軽快に吹いています。B面に移ると一転してマイナー調のモリスの曲になるのですが、ロフト・シーンを代表するような激しい演奏を展開しています。この“obe”という曲の大部分はペットの演奏をフューチャーしており、レスター・ボウイの実力を改めて認識出来ます。コルトレーンの“Mr.P.C.”のメロディを交 えながら独自のソロを展開するボウイ、それに負けじと応戦するマレイ、ロフト・シーンの名場面がここに誕生しました。この曲はどこで終わったのか分からないうちに、“let the music take you”という、この後マレイが度々演奏する曲につながっていきます。