1999年11月6日掲載
Oliver Nelson     taking care of business
New Jazz原盤   1960年3月録音

 サックス奏者というよりもアレンジャーとしての活躍が印象的なオリバー・ネルソンは、このプレスティッジにもアレンジのセンスが光る作品を多数残しています。その彼のコンボ作品がこれでして、レム・ウィンチェスター(vib)、ジョニー”ハモンド”スミス(or)、ジョージ・タッカー(b)、ロイ・ヘインズ(d)という力強いメンバーに囲まれて、サックス奏者としてのネルソンの実力がポイントの作品でしょう。

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 6曲中、アルトでネルソンは 3曲演奏していまして、どれもミディアム・テンポのリラックスした演奏で、ヴァイブとオ ルガンとの小粋な掛け合いが楽しめます。しかし聴き所はテナーで演奏した3曲です。“in time”ではこのアルバム唯一のマイナー調の曲で、ネルソンとスミスの真剣勝負が聴けます。 ウィンチェスターのソロがないのが残念なのですがね。バラッドの“all the way”での最 初のテーマをテナーだけで演奏していますが、圧巻の出来になっています。“groove”では 3人の熱の入った演奏が楽しめるのでして、小編成でのサックス奏者に専念したネルソンを存分に楽しめる作品に仕上がってます。