Pamela York
Blue York

録音日 2000年10月9日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ヴォーカリストとパメラさんを勘違いして買った作品です。今回この「つまみ食い」企画で取り上げるに当たってネットで彼女について調べたのですが、どうやらこの作品が彼女の初リーダー作のようです。この後、2006年と2012年にリーダー作を発表しております。またパメラさんのサイトでの演奏スケジュールを見れば、コンスタントな活動を行なっているようです。ヒューストンでのライブが多いので、想像ですがヒューストンで地道に活動しているのでしょう。

 さて2001年9月1日に本作品を「今日の1枚」で取り上げた際に私は、「彼女の本心はモンク風の演奏にあるのではないか」と書いたかと思えば、「リズム感が独特と言うか強さが足りない」と書いたりしていて、なかなか表現に困っているようなものです。

 「Like Someone In Love」についても、褒めているのか少し否定的なのか、自分でも読み取れない文章になっています。今回の「つまみ食い」企画では、少なくともこの曲について、読んでわかる感想を書きたいと思っています。

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つまみ食い後

 それなりに生きてくれば、優しいと感じる人に多く出会ってくることでしょう。そんな優しい人でも、長く付き合っている人ならば、印象が違う面にも接することがあります。しかしながら、そんな面には一度たりとも接したことがない、真に優しいと思う人もごく僅かですがおります。

 このパメラさんも、そんな真に優しい人なのではと、演奏から感じました。これを感じたということは、パメラさんは自身を映し出す演奏技術を身につけている方と言えるのでしょう。そんな中での「Like Someone In Love」は、優しい女性が片思いになっていく様子が映像で浮かんでくる演奏です。

 「今日の1枚」で取り上げてから17年経ち、優しさとはかけ離れた自分でも、少しは優しさが分かるようになってきたのでしょう。数年後にもう一度この作品を聴けば、この作品の良さがさらに分かるような気がします。

(掲示板掲載 2018年2月15日から3日間)