録音日 1970年1月1日(年は多分、月日は決めつけ)
Body And Soul が収録されている作品をつまみ食い
つまみ食い前
ネット上にジャズに関する膨大な情報があるわけですが、それでもこの作品の録音年月日を特定することが出来ませんでした。幾つかのページから1970年の録音かなと思われる情報があり、それに「今日の1枚からつまみ食い」のルールを当てはめて、1970年1月1日の録音としました。
今日の主役ゴンザルベスさんはマレイ絡みで私が興味を持ったミュージシャンであり、本作品もそんな経緯から購入したものです。2006年6月25日に「今日の1枚」に掲載した際には、「フワフワ漂う演奏」と評しながら、気に入ったのか気に入らなかったのか分からない曖昧な感想を書いておりました。
本作品で「Body And Soul」はメドレーの中の一つとして演奏されています。「Body And Soul」〜「What Is These To Say」〜「It's The The Talk Of The Town」と続く8分間の演奏を今回は楽しんでみます。
つまみ食い後
この作品がトランペットで参加しているケニー・ウィーラーの作品ならば、ストレートなペット演奏が楽しめる作品として納得できます。或いはピアノで参加しているAlan Branscombeの作品とするならば、楽しい歌心が聴ける作品として理解できます。こんなことを書く程に、主役のゴザンルベスさんが目立っていない作品です。
その極みが、「Body And Soul」から始まるメドレーであります。何しろゴンザルベスさん抜きのトランペット・カルテットでの演奏での「Body And Soul」、ピアノ・トリオでの「What Is These To Say」と続くのです。ようやく最後の「It's The The Talk Of The Town」でゴンザルベスさんがフューチャーされますが、トランペットとピアノが暴れた後の収集役といった感じの演奏です。
ゴンザルベスさんはきっと自分の立ち位置に困っていたのであろうなと思いながら、世の中にはこんな作品もあるさと自分に言い聞かせて、聴き終えました。
(掲示板掲載 2018年4月24日から3日間)