Gianni Cazzola
Abstraction

録音日 1969年11月28日(ジャケ記載データ)
Like Someone In Love が収録されている作品をつまみ食い

つまみ食い前

 ドラムがリーダーの、ピアノ・トリオ編成の作品です。これを「今日の1枚」で取り上げたのは2000年4月8日のことで、当時はインターネットは急速な普及を果たしており、誰でもインターネットの時代でした。しかしWWW上にあるデーター量は今とは比べられないほど少ないものでした。

 18年前にこの作品へ参加している3人のミュージシャンについて調べたのですが、WWW上には何もデーターがありませんでした。今回の「つまみ食い」で改めて調べたのですが、2人については本作との関連でしか情報がありませんでした。しかし18年前に私が気に入ったピアニストのオスカー・ロッチに関しては、YouTubeにその演奏がアップされていました。

 本作から15年後の演奏でしたが、それは「気軽にジャズっぽい演奏を」とのもので、私の関心が向かうものではありませんでした。

 18年前に気に入った演奏を、「Like Someone In Love」を中心に聴いてみます。

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つまみ食い後

 小気味好いピアノ・トリオで、20年ほど前の復刻で本盤を入手した方の中には、これを密かに愛聴盤にしている方も多いのではと思います。小気味良さの中に、聴き所を随所に用意してあり、しかしそれが過剰にならず、適度の刺激です。

 「Like Someone In Love」では、左手と右手の対決が楽しめるピアノ演奏の場面があり、楽しく聴けた4分間でした。

 最後にリーダーのドラム演奏ですが、しっかりと場面を判断して出される自己主張を聴いていると、トリオの力を発揮させられる方だと感じました。

(掲示板掲載 2018年8月21日から3日間)